渡名喜島
都会の喧騒を離れて、ただゆったりと過ごしたい
そんな人におすすめしたい旅先が沖縄の離島、渡名喜島です。

渡名喜島へのアクセス

渡名喜島
渡名喜島

那覇泊港から渡名喜島を経由して、久米島まで運航している船が1日1便のみ。所要時間は片道約1時間55分です。

詳細は久米商船さんのホームぺージでご確認ください。

行き那覇 発渡名喜島 発
1便(毎日)9:0010:55
帰り渡名喜島 発那覇 着
1便(毎日)10:3512:30
2便(4月1日~10月31日の金曜日のみ)15:3517:30

4月~10月の金曜日のみ、第二便が運航しています。

つまり、那覇から日帰りで渡名喜島に行って帰ってくるには、4~10月の金曜日のみで、滞在時間が4時間半なら可能ということです。でも、その短時間では渡名喜島の魅力を知るには足りないと思いますので、やはり1泊は宿泊することをおすすめします。

渡名喜島での交通・移動手段

島内の移動は基本的に徒歩になります。

島の西のフェリーターミナルから、村道1号線を通って東のあがり浜まで、およそ10分程度のコンパクトな集落です。

インターネットで調べるとレンタカー(1人乗りのエコカー)の情報が出てきますが廃止されていました。レンタサイクルもあるようですが、島を一周しようとすると意外とアップダウンがありますので、やはり徒歩での観光がおすすめです。島を1周するには徒歩で2~3時間かかるそうです。

渡名喜島での宿泊

渡名喜島の宿泊施設は3軒のみ。いずれも当日予約は受け付けていませんので、島を訪れることが決まったらまずはお宿を予約しましょう。

民宿あがり浜

遊泳できる「あがり浜」がすぐ近くにあります。

民宿ムラナカ

島で一番新しい民宿で、港に近い立地です。

赤瓦の宿 ふくぎ屋

集落の中の赤瓦屋根の一軒家に泊まる体験ができます。(全6棟)

私は今回ふくぎ屋さんを利用しましたのでご紹介します。赤瓦の集落の中に暮らすように泊まる体験ができ、休みがあれば1週間くらいゆったり滞在したい宿です。

ふくぎ屋
ふくぎ屋
ふくぎ屋
ふくぎ屋

広々とした畳のお部屋に、エアコン、テレビ、冷蔵庫、洗濯機、バスタオルとフェイスタオルがあり、おうちのように設備が整っています。シャンプー、ボディソープ、ドライヤーもありました。

渡名喜島の観光スポット・見どころ

集落とフクギ並木

人口約400人の渡名喜島の集落は1か所のみ。

昔ながらの赤瓦屋根の民家が並び、どこか懐かしいような素朴な風景は、どこよりも沖縄らしい風景だと感じました。この景観を保存するため、島全体が重要伝統的建造物群保存地区に選定されているそうです。

夜はフットライトが灯り、特に幻想的な雰囲気に包まれます。

ふくぎ並木

アンジェーラ浜で見つけたウミガメ

潮が満ちている時間にアンジェーラ浜の横の道から探すと、高確率でウミガメが顔を出すのが見えると聞いて、満潮時刻を調べて行ってきました。見つからないなぁと眺めていたら、地元の方がいてほらそこにいるよと教えてくれました。

アンジェーラ浜

島内で唯一泳げるビーチ あがり浜

約700mの白い砂浜のビーチで、島の中で唯一海水浴ができる天然のビーチです。

集落からも近く、シャワーや公衆トイレの設備もあるので便利。

潮の満ち具合にもよりますが、手前のほうはかなり遠浅で足がすぐついてしまうので、沖の方へ随分進まないと泳ぐのも難しいくらいでした。

干潮の時には珊瑚礁の上を10~15分歩いてリーフの端まで行ってシュノーケルすることができます。サンゴの上を歩く時間が長くなるので、マリンシューズは必須。フィンはストラップタイプが便利です。また、安全のためライフジャケットを持参することをおすすめします。

大きな2つの消波ブロックの周辺は、急激な潮の流れが発生することがあり危険なので遊泳禁止になっています。

あがり浜
あがり浜

満天の星空と天の川

あがり浜から観察しました。良いカメラを持っていなかったので写真には残せていませんが、今まで見たどこよりも星の数が多かった渡名喜島。天の川がはっきりと見えました。

もっと街灯の明かりがない真っ暗なところに行きたい!と思っても山のほうに行くのは、ハブの危険がありますので注意が必要です。

映画「群青」のロケ地

2009年公開の映画で、長澤まさみさん主演 群青 愛が沈んだ海の色 のロケ地になりました。多目的施設の中に撮影で使用した小道具などを展示した資料館があります。事前に役場に連絡を入れて行く必要があります。

渡名喜島のおみやげ

フェリーが出港前にだけ、フェリーターミナルに売店が開店し島の特産品が並びます。島のお母さんたちの手作りのお菓子やお漬物、その日の分は売り切れたら終わりです。

まとめ

コンビニもない、派手な観光地もない。あるのは昔ながらの沖縄の原風景とゆったりと流れる島の時間だけ。

渡名喜島へは観光に行くというよりは、そこで暮らす人々の生活にちょっとお邪魔して、ただ海を眺め、“なにもしない”ことを楽しむ場所だと思います。忙しいの「忙」という漢字は心を亡くすと書きますが、忙殺されるような日々を過ごしている方には、心のデトックスに最適な訪問先ではないでしょうか。

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