
水族館が好きの私が奄美大島に行くと必ず訪れる水族館が「奄美海洋展示館」。決して大きな水族館ではありませんが、とっておきの体験ができるんです。
奄美海洋展示館はこんなところ

奄美大島の名瀬市街地から車で約20分、奄美市大浜海浜公園の中にある奄美海洋展示館。「海と人との共生」をテーマに、一般的な水族館のように「見せる」ことが目的ではなく、海に帰れなかったウミガメの赤ちゃんや、地元の漁師さんの網にかかった珍しい魚を保護しているそうです。
施設は2階建てで、大きな水槽がひとつと、1階には個別に生き物を展示している小さな水槽がいくつか。2階には、約20分間で奄美の美しい海の映像を見られるミニシアターがあるコンパクトな水族館です。
奄美海洋展示館でウミガメの餌やり体験


ウミガメのいる水族館は全国にあれど、直接餌やりをして触れ合える場所はここくらいではないでしょうか。しかも、餌やりの体験は無料で入館料に含まれています。
大水槽の横の階段を2階へ上がったところで体験できます。
入館時にもらった体験用の札を渡してレタスを受け取ったら、ウミガメさんの前の水面にそっと浮かべてレタスをむしゃむしゃ食べる様子を観察します。
奄美の海で保護されてこの展示館で暮らしているウミガメさんたちはとても人に慣れていて、触れることもできます。口の前には手を出さずに、甲羅やつるつるの頭にやさしくタッチしてみましょう。ウミガメのコーナーにはいつもスタッフの方がいて優しく教えてくれますので、安心して体験できます。
水族館の中央、ウミガメのいる大水槽では奄美の海に生息するお魚たちがたくさん。個人的にはムラサメモンガラが大好きなので、目で追いながらいくらでも眺めていられる水槽です。

奄美海洋展示館で海の生き物観察
奄美海洋展示館では、大水槽のほかに、いくつかの小さな水槽と珊瑚礁の仕組みを学べる展示があります。
小さな水槽には、まだ小さいウミガメの赤ちゃんがいました。



1階奥の個別の小さな水槽では、ヤドカリ、貝、エビなど観察できます。




小指の先ほどの大きさのスツボサンゴツノヤドカリは、スツボサンゴと共生するヤドカリで、奄美近海でしか見つかっていない新種だそうです。サンゴが大きくなっていくから、引っ越しの必要がないんですって。
アマミホシゾラフグのミステリーサークル展示

アマミホシゾラフグは2011年に奄美大島で発見された新種のフグで、海底にミステリーサークルのような産卵巣を作ることで知られています。2018年の訪問時はそのミステリーサークルを再現して展示していました。

売店ではアマミホシゾラフグをモチーフにしたグッズも色々販売されています。
お子様連れの家族で行く場合は、奄美のサンゴや貝殻を使ったクラフト体験もできます。
奄美海洋展示館へのアクセス
〒894-0046 鹿児島県奄美市名瀬大字小宿701−1
奄美の繁華街、名瀬の市街地から車で約20分。駐車場は公園内でたくさんあります。
最寄りのバス停は「大浜入口」でそこから徒歩15分ですが、アップダウンが激しいので徒歩で訪れるのはあまり現実的ではありません。
お隣には、「タラソ奄美の竜宮」というタラソテラピーのスパ施設もありますので、奄美海洋展示館とともに、雨の日の観光プランにもおすすめです。