
平日のみのお得な乗車券!芸陽バス「うさぎの島と竹原周遊券」

今回、広島から日帰りで大久野島と竹原に訪れるために「うさぎの島と竹原周遊券」を利用しました。
広島⇔竹原の高速バス「かぐや姫号」往復、竹原市内路線バスフリー乗車券、忠海港⇔大久野島の往復乗船券が全部まとめて、通常支払いで4,030円かかるところ2,900円でお得に利用できます。
販売場所は広島バスセンターの高速バスきっぷ窓口(広島そごう3階)で、利用日の前日または当日に買えます。私は広島駅の乗り場から利用したかったので前日に買いに行きました。
買える場所が1か所しかなく、利用できるのが平日のみという点が難ですが、料金がとってもお得な上に、チケットを見せたり渡したりするだけで簡単にバスや船に乗れるのは、不慣れな旅行者にとって大変メリットがあります。
広島から大久野島日帰り 1日のスケジュール
まずは、この 「うさぎの島と竹原周遊券」 を利用して実際に私が大久野島に行ってきた1日のスケジュールをご紹介します。大久野島でたーっぷり4時間の滞在時間を確保しているのがポイントです。
7:00 広島バスセンター
7:11 広島駅
↓かぐや姫号🚌
8:19~9:40 道の駅たけはら 竹原町町並み保存地区
↓かぐや姫号🚌
10:02 忠海駅
↓徒歩5分👣
10:25 忠海港
↓客船🚢
10:40~14:56 大久野島 ★たっぷり4時間滞在★
↓フェリー🚢
15:10 忠海港
↓徒歩5分👣
15:50 忠海駅前バス乗り場
↓かぐや姫号🚌
17:18 広島駅
17:30 広島バスセンター
【出発前】うさぎに会いに行く前に準備しよう
大久野島ではたくさんのうさぎさんがごはんちょうだい!と寄ってきますが、大久野島に行ってからではうさぎのごはんが買えないので、事前に準備する必要があります。
私は、ニンジン3本を野菜スティック状に細長くカットしたものを自宅から持っていきました。普段うさぎ用ペレットを食べているからか、これが大人気!
中には、うさぎにあげてはいけないものもありますので、野菜などうさぎの食べ物を準備する時には、必ず事前にうさぎの健康を害する恐れがないものかどうか確認してからにしましょう。
玉ねぎ、ネギ、ニラ、大根、ピーマン、イモ、パン、お菓子
また、忠海港ではペレットタイプのうさぎの餌(1袋200円)を購入することができます。
ニンジンだけでは足りない気がしたので、私は5袋購入して持っていきました。この餌が入った袋は、ゴミを島で捨てずに忠海港に持ち帰るとオリジナルポストカードと交換してもらえるのも楽しみの1つです。

結局、ニンジン3本分と忠海港のペレット5袋を持っていったのですが、他に観光客が少ない平日にじっくり1周するにはちょうどいい量だったと思います。
ビニール袋はおねだりしてくるうさぎの前足の爪で破れてしまったので、汚れてもいい布製のバッグに入れて行くのがいいと思いました。
出発!かぐや姫号で竹原へ向かいます

7:11発、広島駅のバス乗り場Cホーム13番からかぐや姫号に乗り込んでいざ出発。
かぐや姫号は、全員前を向いて着席できる高速バスタイプの座席なので移動はとっても快適です。🚌
江戸時代の町並み 竹原の散策
8:19 道の駅たけはらのバス停に到着。道の駅自体は9:00から営業開始なので、まだこの時間はお店は何も開いていません。

道の駅たけはらのバス停から、町並み保存地区のほうへ歩くとまるで江戸時代にタイムスリップしたかのような町並みが現れます。製塩や酒造で栄えた屋敷が並ぶ、古き良き町並みです。
まずお地蔵さんを抱えて重さを感じ、お願い事をしてからもう一度抱えて軽くなったら願い事が叶うというありがたいお地蔵様です。

お堂の中にいるお地蔵様。願いを込めて、持ち上げてみましたが軽く・・・なったような、なってないような?私の願いは叶いにくいのかもしれません。


ニッカウヰスキーの創業者でウイスキーの父といわれる竹鶴政孝さんは竹原の出身で、モデルとなったNHKの連続テレビ小説「マッサン」は竹原でロケが行われました。風情ある竹鶴酒造の建物と、少し離れた広場に竹鶴政孝・リタの銅像があります。


履物を脱いで、木造の舞台に上ると竹原の町を一望できます。竹原の町並みを見下ろしながら、朝の空気をいっぱい吸い込むのは本当に気持ち良いものでした。竹原に来たらここは必見のスポットだと思います。


早い時間なのでお店はまだ開いていませんでしたが、まだ観光客のほとんどいない静かな朝の時間帯のお散歩はなかなかいいものでした。
9:40 道の駅たけはらの前のバス停から、再びバスに乗って忠海へ向かいます。


忠海駅前に到着したら、そこから徒歩約5分の忠海港へ歩いて行きます。
港に着いたら、そこだけ世界が違うようなモダンな外観で、まるでアリスの世界のような忠海港ターミナルの乗船切符売り場と売店。ここでフェリーのチケット引き換えと、先ほどご紹介したうさぎの餌も購入できます。
大久野島では餌の販売がないので、持っていない人はここが最後のチャンス。購入してから船に乗りましょう。
うさぎの島・大久野島を大満喫!徒歩で1周してみました
船での移動は15分程度、あっという間に大久野島へ到着です。
今回のプランでは、 10:40の到着から14:56のフェリー出発まで、大久野島にたっぷり4時間滞在できるので徒歩で島を一周してみることにしました。
大久野島には700匹とも、1,000匹ともいわれる数の野生のうさぎが生息していて、近年はうさぎの島として人気の観光スポット🐇
島を一周する外周路は約3km、ゆっくり歩いて60分程度といわれています。しかし、行ってみるとわかるのですが、沢山のうさぎが次々と寄ってきてその都度足を止めてしまうので、実際のところ60分で一周はなかなかキツイと思います。
時間のない方は、フェリーの時間に合わせて休暇村への無料送迎バスが出ていますので、まずは休暇村に行きましょう。そこでレンタサイクルを借りたり、休暇村を拠点に周辺を散策するのがいいと思います。
私は敢えて人を避けようと思って、フェリー乗り場から休暇村とは逆方向の反時計回りに島を一周することにしました。



人間(えさ)を見つけたら、一目散に駆け寄ってくるうさぎさんたち。全然先に進めません。例えるなら、初期のポケモンのゲームだと思いました。道を歩いていたら、ピコーン【!】とトレーナーが見つけて近づいてきていちいち足止めを食らう感じです。


とても懐いてはいるものの、島のうさぎさんたちは野生だということは忘れてはいけません。個人が餌を与えることは規制されていませんが、うさぎさん達が安全に暮らせるように、ルールは守りましょう !
・抱っこしたり追いかけたりしない
・うさぎの口元に手を近づけないで餌は地面に置く(うっかり噛まれます)
・レンタサイクルは絶対にスピードを出さない(うさぎが飛び出します)
・うさぎが食べてはいけないものは絶対に与えない
大久野島の見どころはうさぎだけではありません。
戦争の歴史の中で、毒ガスを製造していたことで一時は地図から消されていたこともある大久野島。歴史を物語る廃墟が島内に点在しているので、廃墟マニアにもたまらないところです。
各所にだいたいうさぎはいるので、かわいいうさぎの背景に重厚な廃墟という、なんともバエる写真を撮ることができます。

大久野島で毒ガスを製造していた時に、電力を供給していた発電所跡。第二次世界大戦中には、女学生が和紙をこんにゃく糊で貼り合わせ風船爆弾もここで作っていたそうです。


日露戦争前の1902年に設置された砲台の跡地。




当時は迷彩色で海上から見えないようにしていた毒ガスの貯蔵庫ですが、戦後毒ガスを処分するために火炎放射機で焼却したそうで内側が黒く焼け焦げています。




この日は晴天でとても暑く、うさぎ達もおねだりが終わったらすぐに日陰に逃げ込む様子でした。
島内をぐるっとほぼ一周して、へとへとになったところで休暇村に到着。暑さで食欲が湧かなかったので、カフェでちょっと休憩することに。オリジナルメニューのうさぎのかき氷は甘くてふわふわ、疲れが飛んでいくようでした。


休暇村周辺のうさぎはとても人に慣れていて、人が来ても動じずにくつろいでいます。
人の少ないエリアのうさぎのほうが、ごはんちょうだいちょうだいちょうだい!!!って寄ってくる子が多いです。


海に向かって、うさぎの耳の集音器が設置されています。
うさぎの気持ちになって、大きな耳でどんな風に音が聞こえるか?前に立って聞いてみましょう。私は波の音が聞こえました。

大久野島で製造されていた毒ガスについて、毒ガスの防護服や健康被害など当時の資料が展示されています。大久野島が消えた地図の展示も。

今回、滞在時間のほとんどをうさぎと戯れることに使いましたが、あっという間の4時間でした。お気に入りの子を見つける楽しみもあります。
普段ペレットばかり食べているからか、カットにんじんはかなり好評で、あっという間になくなりました。
たくさんのうさぎの中で、お気に入りの子を見つけるのも楽しいです。



大久野島14:56発のフェリーに乗り、忠海港に戻ります。帰りも同じく15分くらいです。



忠海港に戻ったら、ターミナルの売店で行きに購入した餌の袋を渡してうさぎのポストカードと交換してもらうことをお忘れなく。大久野島にごみを残さない、素敵な取り組みですね!
日付入りの記念スタンプも置いてあったので、ポストカードに押して自分だけの思い出にしました。

バスの時間まで30分くらい余裕があるのでゆっくり売店でお買い物。おしゃれで色々欲しくなります。「瀬戸内れもん味イカ天」のうさぎの島パッケージはお土産におすすめ!自分用に買ったいちじくのジャムは、いちじくたっぷりの自然の味でとても気に入りました。
忠海港からJR忠海駅まで徒歩で5分程度移動して、忠海駅の駅前15:50発、かぐや姫号に乗って広島駅まで帰りました。
広島から日帰りでなるべく楽に効率よく、大久野島のうさぎをメインに楽しみたい方におすすめの1日のスケジュールをご紹介しました。
大久野島がなぜうさぎの島になったのか?毒ガスの実験台だったうさぎが繁殖したとか、地元の小学校で飼っていたうさぎを放ったとか、諸説あるようです。
野生のうさぎたちが思い思いにたくましく生きているラビットアイランド大久野島。モフモフのうさぎ達に囲まれて、動物好きにはたまらない癒しの島へ、是非行ってみてください♪