
秋も深まる11月20日、紅葉のきれいなところに行きたいと思ってお出かけ。ただ紅葉の景色を見るだけでは面白くないので、遊べるスポット滋賀県の醒井養鱒場に行ってきました。

滋賀県醒井養鱒場とは

1878年設立の、日本最古の養鱒場。かなり広い敷地内に飼育池が並び、イワナ、アマゴ、ニジマスなどの川の魚が育てられています。
特にサケ科の琵琶湖固有種ビワマスの養殖に取り組んでいます。
成長すると成熟して肉質が劣化し、産卵すると死んでしまうビワマスですが、ここ醒井養鱒場では「三倍体」という技術を使って成熟せずに成長するビワマスを出荷しているそうです。

ビワマスの三倍体って何?
遺伝子の話になるのですが、生き物は通常2組の染色体を持っています。卵と精子が受精する時、2組の染色体を持つ卵と、1組の染色体を持つ精子が合わさって、一時的に3組の染色体を持ちます。
通常はそのうちの1組が卵の外に排出されて、2組の染色体を持つ子供ができるのですが、受精直後にぬるま湯に漬けると、排出されることなく3組の染色体を持ったままの子供ができます。これが三倍体の技術とのこと。
三倍体の魚は通常の魚と同様、問題なく成長しますが、卵をうまくつくることができないので成熟せず、身が劣化しないので美味しい魚に育ちます。
滋賀県醒井養鱒場の遊び方

①餌をあげる
醒井養鱒場では、1袋100円で魚用の人工のエサ(ペレット)が売られています。
おすすめは受付で購入することができる、バケツにたっぷり入ったエサ500円。養鱒場はとても広いので1袋では一瞬でなくなってしまいます。バケツたっぷりのエサなら、それぞれの飼育池で少しずつエサやりをして一周でちょうどなくなるくらいで楽しめます。

②釣りをする
今回は私は釣りはしませんでしたが、養鱒場内には2か所の釣り池があります。
エサ釣り場には1人150円の釣り券(竿、餌付き)を購入して入場。ニジマス釣りが楽しめます。釣れた魚は全て買い取りで、持ち帰りになります。(2022年11月現在、220円/100g)
小型の魚は場内で塩焼きにしてもらうこともできるそうです。
③魚について知る・学ぶ
養鱒場内には様々な魚が飼育されていて、イトウやチョウザメなど珍しい魚も目の前で泳いでいる姿を観察することができます。

さかな学習館では、ミニ水族館がある他、前述の三倍体についても詳しく展示がありました。
ちょうど訪れた時期が秋の産卵の時期だったので、採卵場でイワナの採卵をしている様子を見学できました。卵を抱えたメスのイワナを麻酔で眠っている状態にして、指でやさしく卵を押し出していました。イワナは何回も産卵できる魚ですが、採卵で体力を使うので50%くらいの親魚は死んでしまうと書かれていました。


④食べる
養鱒場内では食事が出来るところもあります。休憩ついでに、場内の「美ます」さんでニジマスのお寿司を食べました。とれたて新鮮で、身が引き締まっていてとってもおいしかったです。お店の中も、畳のお部屋で昔なつかしい感じで落ち着きます。

滋賀県醒井養鱒場の紅葉シーズン

例年の見ごろは11月上旬~11月中旬とのこと。
訪れた11月20日はちょうど見頃で良い時期だったと思います。
滋賀県醒井養鱒場の料金・アクセス
米原ICから約10分、公共交通機関がないので、車がないと行きにくい場所です。
滋賀県醒井養鱒場 〒521-0033 滋賀県米原市上丹生
大人:540円 / 高校生・大学生:320円 / 小学生・中学生:無料
駐車料金:普通車 400円
滋賀県醒井養鱒場 〒521-0033 滋賀県米原市上丹生
紅葉と、イワナやビワマス、ニジマスが清流を泳ぐ爽やかな景色を一緒に楽しむことができる醒井養鱒場。ファミリーやカップルにもおすすめのスポットです。